2024年12月13日、静岡県東部発達障害者支援センターアスタの主催によるオンラインセミナー「発達障害・知的障害と犯罪行為~背景理解と連携による支援~」が開催されました。
講師は水藤昌彦さん(山口県立大学社会福祉学部社会福祉学科長)。
約400人の方が視聴されたとのことです。
内容は、以下の3点です。
1.「刑事司法と福祉」の連携の動き
2.発達障害・知的障害と犯罪行為の関係
3.アセスメントと支援のポイント
視聴して私が感じたポイントは
1.「刑事司法と福祉」の連携の動き
・刑務所の処遇も変わりつつあること
・拘禁は社会生活からの切断、家族関係の喪失などをもたらすこと
・犯罪の防止のためには、社会的役割や頼ることができる人間関係が必要であること
・これまでは矯正施設からの退所先の支援という出口支援だったが、今は逮捕・起訴・裁判までの間の入口支援が行われるようになっていること
2.発達障害・知的障害と犯罪行為の関係
・知的障害は反社会的行動を起こす直接的な原因ではないこと
・障害と非行・犯罪に因果関係はないこと
・「未理解同調性」という傾向があること
・発達障害の2次障害として行動・感情のゆがみがあること
3.アセスメントと支援のポイント
・行為の背景を考えるうえで生物・心理・社会モデル(BPSモデル)が有効であること
・当事者を理解するには、5つの視点を持つことが重要であること(発達・愛着・トラウマ・依存(症)・社会的孤立)
・依存症には「自己治療仮説」があること
以上、たいへん示唆に富んだ講演内容でした。
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